日本のおしぼり文化
廣木です。
突然ですが、本日10月29日は『おしぼりの日』だそうです。
全国おしぼり協同組合連合会が2004年に制定しまして、10月は「て(ten)」の語呂合せと「10」本の指から、29日は「ふ(2)く(9)」(拭く)の語呂合せで、『手を拭く→おしぼり』からおしぼりの日となりました。
実はおしぼりの歴史は古く、「古事記」や「源氏物語」が書かれた頃の『公家が客人を自邸に招く際に、おもてなしのために濡れた布を出した』という風習がおしぼりの前身となったという説や、江戸時代に当時の宿屋(この時代では旅籠)が、宿泊客のために玄関先に手ぬぐいと水を入れた桶を用意したものが、おしぼりの起源となったという説があるようです。
この「手を拭く・洗うことで綺麗にする」という習慣は、実は日本特有のもので、外国の方が見ると不思議に思うそうです。
「儀式的な意味合い」での手を清める行為は、ユダヤ教やイスラム教でも行われているため珍しくはないのですが、「衛生的な意味合い」での手を清める行為は、外国ではほとんどされないようです。
そんなおしぼりですが、海外でも徐々に広まってきていて、航空会社として有名な日本航空が、国際線の機内でアロマの香りつけたおしぼりをサービスとして提供し始めたことをきっかけとして、今では多くの海外の航空会社なども同じように、離陸前のサービスとして提供しているそうです。
日本特有の「おもてなし」の心から生まれたおしぼり文化、大事にしていきたいですね。